雑誌「省察」へ寄稿の山崎佳代子さん(詩人)が、
第55回読売文学賞(随筆・紀行部門)受賞 受賞作は『ベオグラード日誌』
2015年2月23日、帝国ホテルで授賞式があり、山崎さんの
「良き言葉こそが良き世界を生み出すことを信じる」など簡潔
で力強い受賞のスピーチは出席者の盛大な拍手を受けました。
現在、小社では山崎さんの受賞後第1作『戦争と子供たち』を準備中です。
本書は1999年3月24日から79日間続いた、セルビア・モンテネグロに対す
るNATO空爆下、ベオグラードの自宅で著者の三男(光さん、当時12歳)が
黒のサインペンで描いた絵と著者が解体するユーゴスラビアに暮らす人びとの
話に耳を傾け、詩人の目をとおして綴ったものです。
◇やまさき・かよこ=1956年、静岡生まれ。詩人。北大卒業後の79年に旧ユーゴスラビア(現・セルビア)へ留学、ベオグラード大で日本文学を教える。同大教授。詩集に『秘やかな朝』、エッセーに『そこから青い闇がささやき』など。