「私が刊行している『石巻学』の次号で石巻出身の布施辰治を特集するため、布施に関する本を何冊か読んだが、本書が一番布施の本質に迫っていたように思えた。評伝としては、布施の息子布施柑冶の『ある弁護士の生涯――布施辰治』(岩波新書、一九九三年)が有名だが、孫の書いた本書のほうが、はるかに優れている。弁護士活動の最後の事件となった三鷹事件について、一貫して被告の無罪を弁護しようとした布施の弁護活動も丹念に追っているが、まだ再審請求が続けられているこの事件の意義を改めて問うことにもなっている」大島幹雄氏(ノンフィクション作家)

弁護士 布施辰治

戦前戦後、常に社会的弱者とともに闘い、韓国・建国勲章を受章した唯一の日本人布 施辰治、その圧倒的な人生を孫である著者(大石進:日本評論社社長・会長)が語る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です