2023年10月17日
歴史もまた細部に宿る。
幕府崩壊と明治政府誕生の変遷をこの地は見続けた。
史料と取材を紡いで織りなす麹町の光芒。
2023年10月4日
トンボの眼。トンボの翅。
名もなき人たちの痛苦にみちた声を、自在の筆致、複眼の眼差しで描くショートストーリー29篇。
余命宣告から2年余。膨大な原稿を遺し著者は55歳で逝った。本書はその第1巻である。
全7巻を刊行予定。
2023年8月29日
「3・11以後、私たちは何処にいるのか」
中国の著名な作家残雪の翻訳者として知られる著者は、3・11のおよそ1年後、原発事故がもたらしたこの国の病理をブログで発信しつづけた。
その真率な発言は遺言となってその後を生きる私たちに問いかける。
2023年5月24日
「戦争は真実が死んだときにやってくる」
ユーゴスラビアからセルビアへ。
大国に翻弄され続けた国に生きた60年。
その活動と思索の集大成。
著者はブランコ・ヴケリッチ、山崎淑子を両親として東京に生まれ、1963年、自主管理社会主義の研究のためユーゴスラビアに向かう。以来60年、ベオグラードから、内戦、制裁、空爆など激動する世界を見つめ、ジャンルを違えて発言してきた。本書はその集大成である。〔巻末/後記〕「山崎洋君のこと」にその生涯が記述される。
2023年5月22日
多様かつ無数の消費者や企業が、自由に行動する市場は、なぜいつも歪んでいるのか。複雑系研究の視点から、市場の普遍的な構造ないし秩序を観察し、その創発メカニズムを明らかにする。
2023年1月6日
「朦朧(もうろう)派」と呼ばれ、曖昧で独特な古井由吉の小説世界。その文体の構造に迫る。
2023年1月6日
社会の「違和感」をひもとき、未来をつくるカギは“地勢”にあった‼
地理情報科学を学び、「地勢学」の観点から地方自治に取り組む著者が伝える、日常に役立つ四つの思考
・異なる角度から物事を見つめる「俯瞰とあおり」
・情報を重ねて違和感を探す「レイヤー」
・過去と現在を掛け合わせて未来を探る「縦軸」
・事象を広範と局地で捉える「縮尺」
2022年11月21日
決められた字数を刻んで四半世紀。折々の世相や出来事、季節の移ろいを、仏教の根本思想と自作の句になじませ、この国の「病理」をも指摘する265篇。
古井由吉 その文体と語りの構造
「朦朧(もうろう)派」と呼ばれ、曖昧で独特な古井由吉の小説世界。その文体の構造に迫る。